レッスンレポート《歌唱編》


 

こんにちは、Loose VoiceのKANです!

 

今回の記事は、先日、ある日のレッスンレポートを書いてみたいと思います。

 

 

 

 

**レッスンレポート《歌唱編》**

 

レッスン始まりのちょっとした雑談の延長から、

 

生徒さんに、

 

僕:「歌っている時って、歌詞・メロディー・リズム、のどれを、いちばん意識している??」

 

と聞いてみました。

 

 

 

 

すると、少し考えた後、

 

生徒:「う~ん、、メロディーですかね。。

 

やっぱり、音程をしっかりとらなきゃ、っていう意識があるので。」

 

という返事でした。

 

 

 

 

この生徒さんの歌唱の特徴は、

 

「ついついフレーズをのばし過ぎてしまう事」でした。←だから、歌うのが大変に感じてしまう。

 

歌手が歌っているCD音源では、声が伸びていない部分も、ついつい、伸ばしてしまう。

 

それを改善するのに、単純に、「のばし過ぎないように気を付けて」というだけでは、

 

根本的な部分から、歌が良くなってはいかない。

 

 

 

 

要は、伸ばし過ぎて「不自然””」になっているわけです。

 

何が不自然なのかというと、「歌詞が不自然に聞こえる」

 

 

 

 

「メロディーを意識している」という通りの歌い方。

 

音程に、声(=歌詞)を乗っけている状態です。

 

そうすると、歌詞にセリフ感がなくなってしまうのです。

 

 

 

 

そこで!!!

 

僕:「いったん、フレーズの終わりを伸ばさないで、飛ばすように、切って歌ってみよう!」

 

と伝えて実践。

 

すると、事務的な感じで、とりあえず、フレーズを切ってくれる(^^)

(ひとまずOKです!!)

 

でも、まだ、この段階では、歌詞をセリフとしては言えておらず、

 

言われたから、切っている、飛ばしている、という状態。

 

僕:「いまのって、セリフを言ってる感あった??」と聞くと、

 

生徒:「あんまり・・」という返事。

 

 

 

 

そしたら、今度は、歌詞をしゃべってもらいました。

 

例えば、「今日は、ありがとう」という歌詞だとしたら、

 

音程はつけないで、「今日は」「ありがとう」と分けて言ってもらう。

 

 

 

 

僕:「いまは、セリフを言ってる感の方が、強いよね?」

 

生徒:「はい、だだ、しゃべっている感じだけという感じです」

 

僕:「OKです、じゃあ、いまのしゃべっている感覚のまま、メロディーをつけてみよう」

 

 

 

 

すると、「メロディー付きのラップ」みたいな感じになりました。

 

それは、歌っているというより、歌詞セリフとして飛ばしている感覚。

 

 

その意識があれば、フレーズを伸ばし過ぎることは、逆に、違和感が出てくるはず。

 

 

 

 

このことを踏まえて、その後に、また、歌ってもらいました。

 

すると、見事!! 

 

フレーズを伸ばし過ぎる事がなく、セリフとして歌えているので、

 

歌詞が届く、歌うのが大変じゃない、など、沢山のメリットがありました。

 

生徒:「あ~、分かった~!」

 

 

 

 

いままでは、声で、曲の隙間を埋めるような歌い方だったのですが、

 

これで、「歌も、演奏の一部」という意識ができたようです。

 

 

最後に、

 

僕:「その意識のまま、CD通りに、伸ばす部分だけ、伸ばしてみましょう!」

 

生徒:「はい!」

 

たったこれだけで、歌が歌らしくなり、自然で、

 

歌っている人も、聞いている人も、どちらにも心地よい歌になりました。

 

***

ぜひ、歌唱のコツとして、参考にしてみてください。

それでは、また!

 

KAN☆