『ファルセットボイス』 裏声を綺麗に出そう


 

ファルセットボイスとは、一般的に「裏声」と呼ばれているものです。
声がひっくり返った、という経験がある方。まさに、そのひっくり返った声のことです。


「地声がひっくり返って、弱い裏声になるのが嫌だな~」と思う人もいると思いますが、この裏声、実は、とても重要なのです!

裏声を出すコツにすすむ前に、なぜ重要なのかをお伝えします。


それは、『地声の高音発声の一番のトレーニング法だから』です。
高い声を出したいと思っている人が、真っ先に行うべき発声トレーニングが「裏声」です。その理論的な解説も踏まえて、出し方のコツをお伝えしていきます!

 

 
【1.ため息声のような弱い声を作る】

リラックスして完全に脱力します。


裏声が全く出せないという人の為に、地声から裏声に移行させる方法で、手順を説明していきます。まずは、「地声で弱い声」を出してみましょう。弱い声とは、小さい声という認識ではなく「声に芯が無い声」と思ってください。


弱い声の作り方は、息を多めに混ぜた声です。少し極端なくらい、息を混ぜて声を出します。ため息に声を混ぜるというニュアンスが分かりやすいのではないかと思います。「はぁ~」と「声50%、息50%」のようなイメージです。

 

 
【2.ため息混じりの声のまま、徐々に音を上げていく】

声に芯が入らないように注意します。
地声のため息声ができたら、そのままの声で、徐々に音を上げていきます。この時に、ため息声が強い声にないように注意してください。


※強い声になって、声に芯が入っていったとしても大きな問題はないのですが、全く裏声が出せない人にとっては、喉が苦しくなってくる可能性があります。


ため息声をキープしたまま、高音まで発声していきます。言葉は、息が多く入る「は~」や「ほ~」などが良いでしょう。

 

 
【3.喉に苦しさがなく、弱い高音が出ている事を確認する】

裏声は、地声よりも「楽」という体感が得られます。


その理由は、声帯を地声発声のように、強くしっかり閉じるのではなく、薄く伸ばしている動きになるからです。


そして、この「声帯を薄く伸ばして使う」という動きは、裏声だけに起こるのではなく、地声の高音の時にも同様に働く必要があります。なので、冒頭にお伝えした、地声の高音を出したい人は、まず、行うべき発声トレーニングなのです!

裏声が出せないという人は、特に、地声の強い(大きい)男性に多いです。要するに、声帯を伸ばすことを行ったことが少ない人。カラオケなどで、叫んでしまう人も、この傾向にあります。


綺麗で楽な高音を出したい人は、まず、裏声の練習から行っていきましょう!

 

 
【まとめ】

ファルセットボイス(裏声)のメリット

・地声の高音が出せるようになる為の、重要なトレーニングになる

・歌の表現の幅が広がる

・発声できる音域が広がる

 

【ファイルセットボイス練習のコツ】

・ため息混じりの地声から、徐々に音を上げる

・音が高くなっても声に芯を入れないように注意する

・リラックスして、なるべく小さい声で行う

 

 

ぜひ、あなたの練習に役立ててみてください!